共生者~株式市場の黒幕とヤクザマネー!登場人物はクズ揃い?

先日、どこのサイトか忘れましたが西田晴夫と言う方についての記事を読みました。西田氏は「最後の仕手筋」と異名を取った方のようですね。

全盛期はITバブルの頃なのでわしは名前すら聞くのも初めてでした。でもどんな方が気になってヤホーで検索したら出て来たのがこの「共生者~株式市場の黒幕とヤクザマネー」と言う本です。

帯の紹介文からして興味深いので、思わずメルカリで購入してしまいました。読んだ感想はまずまず面白かったです。

そこで今回はこの本を読んだ感想を記事にしたいと思います!

 

著者の松本弘樹氏について

「共生者~株式市場の黒幕とヤクザマネー」の著者、松本弘樹氏は1964年生まれですから2023年現在59歳ですね。わしともほぼ同世代でございます。

日本勧業角丸証券を皮切りに数社の外資系証券会社を渡り歩き、イー・トレード証券の立ち上げにも参加されています。

一番活躍されたのは西田氏とも関わっていた2000年代前半ですかね。と言う事は40前後の若さで巨額の資金が動く錬金術の一旦を担ったと言うことですよね。

当然ながらわしとは能力が違いますが、大したものだと思います。

それと周りがクズばかりだと金銭感覚やその他いろいろと麻痺するように思います。でも一線を超えなかったと言うことは世間一般で言う正義感と言うかモラルも持ち合わせておられたようですね。

 

著書もこの本の他にも数冊ありますが、2009年以降は出版されてないですね。ブログも2013年を最後に更新が止まっています。

体調不良とのことですが、大丈夫でしょうかね。本には実名でバンバン怪しげな輩が登場するするのでまさかとは思いますが・・

最も本当にヤバい筋とはお付き合いされてないでしょうし、暴露話も当たり障りのない範囲内だと思いますけどね。

 

最後の仕手筋と言われた西田晴夫氏とは?

西田晴夫氏はわしゃまったく存じ上げなかったです。最後の仕手筋と言われ数々の銘柄を大化けさせ、手がけた銘柄は西田銘柄とかN銘柄と言われたそうですけどね。

おそらく使いきれない額のお金を手にされたことと思いますが、2011年に亡くなられた時は親族は誰も遺体を引き取らなかったそうです。

wikiによると女性関係も派手でマンションや多額の生活費を渡していたそうですけどねえ。金の切れ目が縁の切れ目と言うヤツですかね。

逮捕歴もあるので親族が距離を置くのは理解出来ますが、愛人の中から1人ぐらい面倒見る人がいても良さそうですけどねえ。でもある意味仕手筋にふさわしいかも知れません。

 

経歴は謎とされているようですが、元々は守口市役所の職員だったそうです。それが何で仕手筋として活動出来るほどの資金力を得ることが出来たのでしょうね。

バブル期に何かで大化け株を当てたのでしょうか?仮にそうだとしても仕手筋になれるほどいち個人投資家が儲かったとは思えません。

やはり少なくとも最初の頃は別に金主がいたと思いますけどね。

 

共生者~株式市場の黒幕とヤクザマネーの感想!

この本を読むのに時間がかかりました。と言うのは出て来る会社や人物をいちいち検索したくなりますからね。

それにしても出て来るヤツも会社も大半はクズばかりです。西田氏を始めもう少し有名どころもいますけどね。

そういった大物、有名どころを除けばその後何度も逮捕されてたりします。 世の中には一定数、金の為なら何でもありの倫理観の欠如した人間が存在するんですな。

新聞紙上を賑わせたような事件も出てきますがその裏事情も書かれてますからね。もちろんどこまでホントかいうのはありますけどね。

 

ただ松本氏も言うように、こういう輩が当時やったことは仕手戦でも何でもない。 ボロ会社に私募CBとかを発行させて、市場外で転売すると言うまさに濡れ手で粟やないか。

よくこんなことがまかり通っとったものです。 そりゃ悪者が群がるわ。

 

それから投資事業組合も昔は届け出とかいらなかったようですな。 ライブドア事件の後に金融庁に登録しないとあかんようになったらしいですけどね。

当然ながら出資者が誰かも分からんしマネーロンダリングし放題やったろうね。 さすがに今はクリーンになったと思うけど、まだ抜け穴があってウハウハのヤツがいるかも知れませんね。

 

最後に・・

いや~それにしても世の中悪いヤツって履いて捨てるほどいるようですね。株式市場も魑魅魍魎が住む世界でございます。

ただバブル期は仕手相場と言っても表向きの材料があったりしてそれなりに夢を買うと言う面もあったと思いますけどね。2000年前後~2000年代半ばは相場ですらないですね。

もしかしたらこの頃の方がえげつないかも知れません。まあわしみたいな金も能力もない人間には関係のない世界の話ですけどね。

でも何でもありの相場の世界と言っても真っ当に取り組もうと思いましたw