当然ですが、株式投資においては銘柄選びは大事ですよね!ですがその銘柄選びをどうするかが大きな問題でもあります!
もちろん手法も含めて銘柄の選び方も人それぞれで、自分なりのやり方で選べば良いと思います。次から次へといろいろな銘柄にインする方もいれば同じ銘柄を何度も何度も売買する方もいますよね。
まあ株のトレードは勝てば官軍でございます。どんなやり方であれ利益を出し続けることが出来ればOKですけどね。
ただ今回は同じ銘柄を何度も売買する手法について検討してみたいと思います!個人的には上手く対応出来ればそれなりのパフォーマンスをあげられる手法だと思いますけどね。
二つの銘柄だけを売買していたお客様
わしが某証券会社で個人営業をやっていた頃の話です。
時期としてはバブルが崩壊しだした90年から93年頃ですね。その当時勤務していた支店で担当していたお客様の例です。
そのお客様は60代の女性の方でしたがほぼ二つの銘柄だけを売買されていました。何を売買していたかと言いますと、豊田工機と日立工機です。もうどちらも上場していないですね。
豊田工機は光洋精工と合併してジェイテクト、日立工機は投資ファンドが買収し日立グループから離脱して上場廃止となりましたね。わしはまったく知らなかったですが。
このお客様にわしが他の銘柄を奨めても滅多に買ってくれません。しかし「〇〇さ~ん、豊田工機が安くなりましたよ」とか言って電話すると、値段にもよりますが買って下さることが多かったです。
手法としては単純ですね。下がったら買い増しするだけです。はっきりと記憶してないですが、当時はどちらも1000円台の後半だったはずです。ポジションは常に3000株~5000株ぐらいでしたけどね。
で、利益が乗ったら売り上がると言う感じです。これを年に数回繰り返しておられました。
ただ気になるのはパフォーマンスですよね。これもはっきりと記憶してないですが、それでもかなり良かったはずです。
と言うのも当時はバブル崩壊が始まった頃で、下げ相場でしたからね。その時期に買いでそこそこ利益を上げられていたはずです。もちろん大幅な利食いは出来ないですけどね。
でも今から思うと何で豊田工機と日立工機だったんですかね。何を基準にこの二つの銘柄を選択されたのでしょうか。よく分かりませんな。
もしかしたら親戚とか身内が務めていたんですかね。女性はそういった理由でも株を買いますからね、
それとどちらも当時はボックス圏で動いていたはずです。ですのでこの手法に向いていた銘柄だったと言うことでしょうね。
パフォーマンスが良かった理由は?
しかし何でバブル崩壊期の下げ相場の最中にパフォーマンスが良かったんですかね?
甚だ失礼ではありますが、このお客様は株の知識的なものはあまりお持ちでなかったです。もっとストレートに言わせて頂くなら「果たして株を理解されているのかな?」と思わないでもなかったです。
もちろん日経平均やニューヨークダウはご存知でしょうが、ただそれを見て参考にはされてなかったと思います。全体の雰囲気とか流れとかもね。あと経済とか経済指標もです。
でもだからこそ、全体が暴落しているような時に安くなったからと言う理由だけで買いを入れることが出来たのでしょうね。多くの方は「もっと下がるんじゃないか」と躊躇すると思いますが。
結果として安い所が買えるのでパフォーマンが良かったのでしょう。
となるとシステムトレードの方がパフォーマンスが良い可能性もありますよね。状況に応じてルールを変更したりとかないですからね。
わしもどちらかと言うと、デイトレードでもスイングでも何度も同じ銘柄を売り買いする方です。
同じ銘柄をずっとウォッチなり売り買いしていれば、その銘柄固有の癖みたいなものも分かりますからね。それと銘柄の相性とかもあるような気がします。
あとこのお客様のやり方が印象に残っているからと言うのもあります。
ただ今後も基本は今のやり方で行くつもりですが、いろいろと研究と言うか情報には敏感でなければならないとは思っています。手法もいろいろと試してみたいですね!
最後に・・
今回はわしが證券会社の営業マン時代のあるお客様の例を参考に、同じ銘柄を何度も売り買いするトレード手法を検討してみました!
同じ銘柄を何度も売り買いするのはシステムトレードのように、機会的に売買出来る方向きなんでしょうね。ただ上げ相場なら上手く売り買いすればガチホするよりもパフォーマンスを上げられるはずです。
それに株のトレードは利食ったもん勝ちですからね。銘柄や手法などは二の次かも知れません。
何よりも自分に合った方法を見つけるのが一番ですね!