マーティン・シュワルツ氏の自伝「ピット・ブル」を読んでみた!

ピット・ブル - チャンピオン・トレーダーに上り詰めたギャンブラーが語る実録「カジノ・ウォール街」

と言う本を読んでみました。チャンピオントレーダーのマーティン・シュワルツ氏の自伝と言うか実体験ですね。

この方は名著「マーケットの魔術師」にも出て来ます。さすがにもう現役ではないかも知れませんが、たまたま見つけて興味が沸いて読んでみました。

せっかくですので感想を記事にしておこうと思います。

 

マーティン・シュワルツ氏について~ピット・ブルの感想

マーティン・シュワルツ氏は1945年生まれとのこと。2023年現在78歳ですね。

33歳からトレーダーに転身し、チャンピオントレーダーまで登りつめた方です。一時はヘッジファンドも運営されてましたがトレーダーの方が向いてるようで、ファンドを閉鎖した後は自己資金によるトレードが中心です。

 

さすがにもう引退されているのかな?トレードされているにしてもこの本のようなことはやってないと思いますけどね。

元々は証券会社で9年間アナリストをしておれたとのこと。わしならそれで満足してしまうかも知れません。

 

ピット・ブルを読んだ感想!

で、ピットブル」の感想ですが、チャンピオントレーダーの自伝ですからね。 実体験だし当時のボルカーさんの政策やブラックマンデー、湾岸戦争の時にどう対応したかとかの部分は面白いと思います。

わしもブラックマンデーや湾岸戦争の時は株屋にいましたからね。懐かしさみたいなものも感じます。

ただトレード環境とか市場のルールとか今とは全然違います。 そういう面でトレードに役立つかとなると?どうでしょうかね。

 

もちろん今も昔もトレードに一番大事なのはメンタルの部分だと思います。 上手く行ったトレードよりも大損こいたトレードとかは参考になると思いますけどね。

失礼ながら損する時はチャンピオントレーダーもわしらでも似たようなことするんやな、と思いました。カリスマ投資家のテスタさんも勝ち方はいろいろあるけど負け方はほぼ同じと言うようなことを言っておられましたが確かにそうかも知れません。

 

マーティン・シュワルツ氏の手法

最後の章でマーティン・シュワルツ氏の手法が紹介されています。この章を目当てに読む方もいるかと思います。

しかしトレード環境とか今とは全然違います。ですのでそういった説明されても何がどうか分かりません。

ですので参考になるにしてもその部分はわずかかも知れません。それとこの方は先物のスキャルピングが主ですからね。

指数のスキャ~短期トレードしている方には参考になるかも知れません。銘柄を選んで中長期投資する方は読んでもあまり得る所はないと思いますけどね。

それでもテクニカル的ないくつかの項目はわしも参考にしてみようと思っています。

 

シカゴでは花替えが認められていた?

「花替え」 って知ってますか?聞いたことある方はもう少ないかな?

株屋でも知ってる人はわしらぐらいまでの営業や場立ちとか泥臭い仕事やって来た人間でしょうね。 横文字のシャレた仕事やってた人間は縁がないと思います。

ただ「しんがり」に出て来ますのでドラマや原作読んだ人は知っているかも知れません。

 

で、「花替え」 でヤホーで検索したら、自己売買で儲かった商いを顧客に付ける不正とありました。ただ自己売買だけじゃないですけどね。

もちろん証取法違反ですけど大手は一部の客に普通にやっとったはずです。 だから中小証券では大手客には食い込めない。

ただわしゃやったことないけど営業マンレベルでも安く買えた注文を損続きの客に付け替えたりとかはあったと聞きます。 複数の客に指値入れさせて一部だけ買えた場合に付けたい客に付けるみたいな感じですね。

 

ピットブル」を読んでびっくらこいたのは、シカゴでは80年代ぐらいまで?この花替えが認められ取ったらしいです。 これが違法じゃないなら仲買人になって少し上手く立ち回ればノーリスクで稼げるんじゃないですかね。

ちなみに「フロントランニング」と言うそうですが、もしかしてわしの理解不足かな?

 

最後に・・

今回は最近、やっと読み終わった本、マーティン・シュワルツ氏の著書ピットブル」を紹介させて頂きました。指数の短期トレード中心の方であれば読んで損はないかも知れません。

相場環境が今とはかなり違うのでその点はどうかと思いますけどね。それでも元チャンピオントレーダーの体験談ですからね。

気になる方は一度読んでみてはいかがかと思います。