ゾーン-相場心理学入門を読了!感想・名言と気になった点!

ゾーンに入る・・スポーツ等の世界では良く言いますよね。では投資におけるゾーンとは?

「ゾーン-相場心理学入門」によれば「恐怖心ゼロ、悩みゼロ、淡々と直感的に行動し、反応すること」だそうです。そして「ゾーンに到達した者が勝つ投資家になる」とのことです。

相場においてメンタルの部分は非常に大きいですからね。こういう状態になれば勝てるのはさもありなんと思うのですが、言うは易く行うは難しですよね。

この本を読めば身に付くならありがたいですがそう上手くいくかどうか。と言うことで今回、遅ればせながら読んでみましたので感想と気になったフレーズをアップしたいと思います!

 

ゾーンと著者マーク・ダグラスについて

「ゾーン-相場心理学入門」は翻訳版は2002年に初版が出版されました。元の本は2000年に出版されているようですね。

それ以来、何度も版を重ねて2017年には続編の「ゾーン 最終章」も出版されています。

内容に関してはテクニカルなどトレード手法、市場分析や銘柄選択のためのファンダメンタル分析の本ではなくて相場心理についての本です。

 

著者のマーク・ダグラスはシカゴでトレーダー養成機関、つまりスクールを運営し、相場心理学のパイオニアでした。ゾーンの他にも規律とトレーダーなどの著書がありどれもロングセラーになっていますね。

ただ残念ながら2015年に67歳で亡くなられいます。今の感覚だと少し早いですねえ。

現在は奥様が氏の意思を継いで活動されているようです。

 

格言の宝庫?気になった&参考になったフレーズ

やはり有名な本だけあって格言・名言の宝庫ですね。その中から気になったフレーズをいくつか紹介したいと思います。中には格言と言えないものもありますけどね。

 

市場分析に優れているからと言って、自分の行動を適切に考える方法を習得した分けではない

お利口さんが相場で勝てるとは限らないのはこれが理由だと思います。市場分析、銘柄分析と投資にしろ投機にしろトレードにしろ自分の資金で相場を張るのはまったく別の行為ですからね。

 

最高のトレーダーは他人と違う考え方をする

何事も他人と同じことやっていては秀でることは難しいと思います。やはり変人最強ですね。 とは言えまともに社会生活が営めないようなレベルの変人では困りますが。

 

唯一勝ち続けているのはトレードする前からリスクを決めている人たちである

ロスカットに限ったことではないですが、取り得るリスクを想定しておかないとね。ただこれも言うは易く行うは難しでございます。

 

常に周囲にあり目の前にある情報に、どれだけ見えてない機会が備わっているか

わしや諸君の目は節穴ですからねえ。 ただ投資家たるもの目に入るものすべてからヒントを得るぐらいのつもりでいたいですね!

 

すべてのお客が失敗するという前提で接している。彼らが逝く時まで幸せな気分にしてあげるのが私の仕事だ

先物ブローカーの言葉らしい。 成功するトレーダーなんてほんの一握りですからね。

わいも営業マン時代、こんなふうに客と接すれば良かったかな。しかし退場する人は昔に比べて減ったと思いますけどね。わいのフォロワーさん見ててもほとんどの人が失敗するとは思えないです。

 

ゾーンを読んで気になった点

とにかく読みにくい!この一点に付きます。

最も翻訳物はこの本に限らず読みにくいですけどね。 言い方が回りくどかったり冗長だったり・・

例えば「市場分析に優れているからと言って、自分の行動を適切に考える方法を習得した分けではない」というフレーズもですね。

「市場分析に優れているからと言って、良いトレード方法を習得した分けではない」

要するに意味する所はこんな感じですよね?だから思い切ってシンプルに意訳しても良いと思います。

ですのでこの本を理解しようと思ったら何度も読む必要があるんじゃないですかね。でも正直な話、一度読むだけでもきつかったです。

読むのを断念する方もいるのではないでしょうか。もちろん良書には違いないので頑張って何度も読めばまた別の解釈と言うか別の視点から見えて来るものもあるかと思います。

 

最後に・・

今回は相場心理学の名著、「ゾーン-相場心理学入門」を読んでみた感想と参考になったフレーズ、それと気になった点を記事にしてみました。

もちろん相場心理学の分野ではまず名前が上がる本ですし、Amazonのレビューの数や評価を見ても良書であるのは間違いありません。

しかし正直、読みにくさはかなりのレベルだと思いました。もちろん個人の感想ですけどね。

ただデイトレードなど他にこの分野の本を何冊か読んだ方には必要ないかも知れません。でも興味があるなら読んでみるのも良いと思います。