立花義正氏の名著「あなたも株のプロになれる」の手法と感想!

もう遠い昔のことになりましたが・・わしはバブル期~バブルが崩壊した90年代半ばまで某証券会社の社員でございました。ダメリーマンでしたが当時はそれなりに勉強もしましたし本も読んだつもりです。

特に本は好きでしたのでかなりの数の株式投資に関する本を読みました。中で特に印象に残っているのは立花義正氏の著書「あなたも株のプロになれる―成功した男の驚くべき売買記録」です!

初版は1991年ですが、今でも一部では名著と言われていますよね。押し入れの奥を探せば出て来るかも知れないと思って探してみたら出て来ました!

せっかくですので再度読んでみたいと思います!

 

パイオニアならぬパイオニ屋?立花義正氏について

立花氏は元々はサラリーマンをしておられたようですが、事故で片足を膝上から切断することになり辞めざるを得なくなったそうです。そこでやむを得ず株式投資で生計を立てることにされたみたいですね。

ただあれもこれも手を出すのではなくてパイオニア1銘柄だけの売買で何年も生活しておられました。自分のことを私はパイオニ屋です」と言っておられたそうですけどね。

今と違って専業トレーダーや投資家なんてほとんど存在しなかったですからね。いるのは一生、生活出来るだけの資産を事業などで作って片手間で株もやっている方といった感じでした。

だから純粋に株の売買だけでメシを食っている立花氏の存在は貴重でしたね。わしも当時、「こうやってやれば株で飯が食えるのか!」とかなり衝撃を受けたのを覚えています。

ただ残念なことに立花氏の著書はこの本だけですね。それとセミナーとか人前に出ることも少なかったのではないでしょうか。

今はもう鬼籍に入られたかも知れませんね。

 

立花氏の手法はうねり取り!

株のうねり取りと言う手法がありますよね。立花氏の手法もこのうねり取りです。

別に新しいものではなくその昔の米相場の頃からあった手法だそうですけどね。わしが証券マンだった頃には林輝太郎と言う方が林投資研究所を運営し、うねり取りの本も出版されておりました。立花氏もその弟子になるのでしょうか?

また現在は林氏の息子さんが林投資研究所を継いでおられますし、相場師朗氏がうねり取り手法の代表格ですよね。

 

で、うねり取りとはどんな手法かと言うことですが、単純に言えば株の上げ下げ=うねりを空売りと買いのどちらも利用して利益とって行くと言う方法ですよね。

確かに株と言うものは別に材料とかなくてもある程度は動くものですよね。それに同じ銘柄を売買するので銘柄は極端なことを言えば、そこそこ動いて業績が安定していて倒産しなければ何でも良いと思います。

きちんとやり方を習得すれば、上げ相場でも下げ相場でもある程度は対応出来るでしょうし、ある意味理想的な手法かも知れません、

 

自分で実践するのは不可能なので・・

わしも何とか同じように出来ないものかと思いましたが当時は証券会社の営業マンでしたからね。立花氏の手法は信用の売りも使うので自分でやるのは無理でした。また資金的にもある程度のまとまった資金が必要ですしね。

でもその代わりと言うわけではありませんが、営業用のカバンの中にこの本を入れてお客様に紹介したりもしました。ようするに「この本と同じようにやりましょう!」と言う感じで営業にも使っていました。

もちろん大事なお客様中心に紹介させて頂きましたが営業マンですからね。正直に言えば手数料稼ぎのためでもありました。

 

当時、わしがいた中堅どころの証券会社ではいかに回転して頂くかが勝負です。そのため信用口座はあった方が良いに決まってますからね。

そのためのセールストークにこの本を利用したりもしました。もちろんパフォーマンスは思うようにはなりませんが、それでも売りも取り入れることでリスクヘッジぐらいは出来ていたように思います。

まあ何分、かなり前のことですので記憶も定かでないですけどね。

 

もう一度読んでみないことには・・

初版が出版された1991年以来、名著と言われて読み継がれて来た「あなたも株のプロになれる」ですが、わしも読んだとは言えもうかなり前のことです。さすがに詳しい内容までは覚えておりません。

ですのでもう一度読んでみないことにはね。とは言ってももう何冊も本がたまっているので読むのは少し後になるかも知れません。

でも読んだらまた感想をアップしたいと思います!

追記 19.11.11

遅ればせながら20数年ぶりに読んでみました!やはり今の時代でも参考になります。さすが名著と言われるだけのことはありますね。

ただ昭和20年代半ばから昭和50年代までの株の売買ですから当然ながらアナログです。さすがに今のネット時代になってから株のトレードを始めた方だとピンとこない部分もあると思います。

とは言え氏の手法の基本の分割売買や株は当てるものではないとか売買技術を鍛えるという考え方などは今の時代でも通用するのではないでしょうか。

しかしうねり取りの手法を勉強したいのであれば林輝太郎先生や相場師朗氏の著書の方が分かりやすいかも知れません。

 

それから立花氏も最初から上手く行ったわけではありませんでした。数々の失敗を繰り返したり、時には騙されたりしてもコツコツと努力を積み重ねた結果、相場でメシが食えるようになったということです。

やはりいつの時代でもそうは簡単に稼げるようにはならないですね。

 

最後に・・

今回は立花義正氏の著書「あなたも株のプロになれる」を取り上げてみました!

わしも20数年ぶりに読んでみましたが、記憶に残っていた印象とはかなり違いましたけどね。もちろん今の時代の株式投資には役に立たないなんてことはありません。

個人的には株は当てるものではないという考え方が改めて参考になりました。ほとんどの投資家・トレーダーは当てることばかり考えてますからね。

個人的にはそれも間違いではないと思います。ただ売買技術の方が大事という考え方も取り入れるべきではないでしょうか。

いずれにしても中期のトレードが中心の投資家であれば読んで損はないと思います。ただデイトレ~短期スイングが中心の方は合わないかも知れません。

あなたも株のプロになれる―成功した男の驚くべき売買記録