ピケティの映画「21世紀の資本」の感想と印象に残った言葉!

21世紀の資本」ってありますよね。フランスの経済学者トマ・ピケティの著書で2014年に日本語版が出版され日本でもブームになりました。

「長期的にみると資本収益率(r)は経済成長率(g)よりも大きい」と言うフレーズが有名ですね。

わしも前から以前から読んでみたいと思ってますたが未だに未読です。また漫画版も出てますのでこちらを読もうかなとは思ってました。

またピケティ自身も出演して映画化もされましたよね。やはり一番手軽なのは映画です。

と言うことで遅ればせながらただ今この映画を見終わりましたので個人的な感想をアップしてみたいと思います!

 

映画「21世紀の資本」を見た感想

簡単に言えば18世紀からの資本主義の歴史を振り返るドキュメンタリーですね。 マイケル・ムーアのキャピタリズムにも通じます。

まあ資本主義の限界はいろいろ言われてますし、21世紀は格差が一段と広がって18世紀の昔に戻ると言うのもそうかなとは思いますけどね。

ただわしゃ日本はまだましじゃねーかとも思えて来ました。 確かに日本でも格差は広がっているかも知れませんが、努力次第でまだ何とかなりますよね。

しかしどうあれ我々は資本主義社会に生きてますからね。 資本家とそれ以外では格差があるのは当たり前田のクラッカーでございます。

とは言え18世紀のヨーロッパみたいなえげつない時代や国に生まれんで良かったですわ。

 

それからピケティの言う資本収益率が経済成長率上なら個人でもそのように対処すれば良いだけの話。少なくとも日本なら努力次第でそれが可能ですよね。

株クラの諸君はそんなことは百も承知で若い方でも資産形成を頑張っておられます。 それに少額でも株主なら疑似資本家だとわしゃ思いますけどね。

と言うことで一部の主張にはどうかなと思わないでもないですが、まずまず面白かったです。若い方で本を読んでない方は映画版を見るのも悪くないと思いますよ。

映画の中で印象に残ったシーン・言葉

この映画を見て個人的に印象に残ったシーン・言葉がいくつかありましたのでアップしておきます。

18世紀の平均寿命

映画の中で18世紀のヨーロッパ?の平均寿命はわずか17歳とありました。でもいくらなんでもそんなことないでしょうw

ヤホーで検索して調べてみたら、37歳とかそれぐらいらしい。ちなみに日本では同じく30代だったようです。

そんなもんじゃないですかね。

ウォール街のゴードン・ゲッコー

私の好きな映画ウォール街のゴードン・ゲッコーの有名なスピーチのシーンも出て来ました。

「Greed is good」ですね。ただ印象的だったのはスピーチの冒頭です。

「今やアメリカは2流国です」から始まりますが、一時はそう思われていた時期もあったと言うことです。

50年代は素晴らしい時代だった

中産階級が誕生したのは戦後になってからとのこと。そして戦後30年は努力でのし上れる史上初めての時代だったそうです。

言われてみれば確かにそうかな?と思いますよね。でもその素晴らしい時代もオイルショックで終焉を迎えたとあります。

現在もアメリカにもまだ中産階級は残ってますが、30年前と所得は同じ水準だそうです。富裕層だけ所得が増え続け格差はどんどん広がりつつあるようですね。

レーガン大統領

オイルショック後の1980年に大統領に就任したのがレーガン大統領ですね。「アメリカを再び偉大に!」とかトランプのおっさんみたいなことをスローガンにしていました。

事実、トランプのおっさんはレーガン大統領をかなり意識していたようですね。キャラもかぶるかも知れません。

中国の所得

中国の個人の所得は70年代から800%アップしたらしいです。これだけ豊になればそりゃ共産党にも文句は出ないかも知れません。

しかしトップ1%は2000%ぐらいらしいですからね。当然かも知れませんが格差はあります。

今は良いが経済成長、所得の伸びが止まったら?あの国の毎度のパターンを繰り返すかも知れません。と言うかそうなる可能性が高いんじゃないですかね。

ボードゲーム

最初に金持ち役と貧乏人役をコイントスで決めてボードゲームをやると・・

実際には金持ちでも何でもないのに金持ち役はドンドン傲慢になっていくらしいです。これは数多くの実験結果で検証されているとのこと。

しかし実際の金持ちはどうですかね。中には人格者もいると思いますけどね。

でも成金みたいな人は傲慢になるかも知れませんね。

資本主義の未来に待ち受けているのは格差と階層が固定した社会

産業革命が始まってから2018年までの世界の平均成長率は1.6%

・この間の資本収益率は4~5%で経済成長率を大きく上回っている

国際資本主義を抑えられず多国籍企業や富裕層に課税出来てないのが問題とのことです。確かにそれは誰も否定しないと思います。

GAFAと言われるような企業がこの先どうなっていくのか・・

格差が広がるのは止む無しかも知れませんが、それでも何か対応策はあると思いますけどね。

 

最後に・・

2021年8月現在、アメリカの株価は高値圏で推移しています。コロナを物ともせず力強い相場が続いていますがそれにしてもアメリカの経済の強さには驚くばかりです。

しかしたまたまアメリカのフィラデルフィアのホームレス街の動画をYouTubeで見ましたが、かなり悲惨な状況だなと思いました。ピケティの言う格差社会は確実に進みつつあるように思います。

上でも書きましたが日本の状況はまだましだと思えて来ます。わしゃ日本に生まれて良かったですわ。

ただこれ以上格差が広がらないよう政治家や財界などのリーダー、企業家の皆様には頑張って頂きたいと思います!