映画「ウォール街」のゴードン・ゲッコーの名スピーチは必見!

「ウォール街」と言う映画をご存知ですか?

1988年公開にされたまさにバブル真っ盛りの頃の映画ですが、アメリカでも金融映画の金字塔として高い評価をされています。その後のウォール街にも影響を与えたと言っても過言ではないかも知れません!

わしも最も好きな映画の1つですし、たまにビデオを見返しています。投資家・トレーダーであれば見て損はない映画ではないでしょうか。

そこで今回は映画「ウォール街」の紹介をしたいと思います。もちろんトレードの参考にはなりませんけどね!

Wall, Street

 

映画「ウォール街」のあらすじとネタバレ

「ウォール街」の簡単なあらすじですが・・

チャーリー・シーン演じる主人公のバド・フォックスは、上昇志向の強い証券会社の営業マンです。バドは投資銀行家として名を馳せていた、マイケル・ダグラス演じるゴードン・ゲッコーを何とか顧客にしようと頑張っています。

そのしつこさに負けたゲッコーはバドとも取引をするようになります。ですがゲッコーはバドにインサイダー情報を集めるように指示します。そしてバドはインサイダーと言う犯罪行為に手を染めて行くことになります。

でもバドはそのこともあって莫大な報酬を得ることが出来るようにはなり、一旦は証券マンとして成功を収めますが・・

その後、バドの父親が務める経営不振の航空会社をゲッコーに買収するように奨め、ゲッコーは買収を決めます。ですがゲッコーは結果としてバドを騙した形になり、それを知ったバドは密かにゲッコーを陥れるよう画策します。

そしてゲッコーのライバルに近づきゲッコーに一泡吹かせることに成功しますが、自身もインサイダー取引で逮捕されてしまいます。

同時にゲッコーとの会話を録音したテープを証券取引委員会に私、裁判所へと出頭する所で終わります。

 

ゴードン・ゲッコーの名言・名スピーチ!

個人的に、印象に残っているシーンはいくつもあります。1つや2つではありません。ただ最も印象に残っているシーン&好きなシーンと言えば、やはりテルダー製紙の株主総会でのゲッコーのスピーチですね。

テルダー製紙の経営権を握ろうとするゲッコーと、現経営陣との対決のシーンでもあります。そこでのゲッコーのスピーチが、映画史にも残る名シーン、名言とも言われていますね。

その名言が「Greed is good」です!強欲は善と言うやつですね。

こちらはアメリカのサイトですが、ゴードン・ゲッコーのスピーチ全文が掲載されています。有名な「Greed is good」は後半部分に出て来ます。I am not a destroyer of companies. I am a liberator of them!の次ですね。

The point is, ladies and gentleman, that greed — for lack of a better word — is good.

直訳すれば「強欲は・・良い言葉ではないかも知れませんが・・善です」と言うことですね。そしてその後に、

Greed is right.

Greed works.

Greed clarifies, cuts through, and captures the essence of the evolutionary spirit.

と続きます。

私もI am not a destroyerからの後半部分を暗記してゲッコーのマネをしました。自分としては所謂モデリングをやったつもりですけどね。

マイケル・ダグラスはこのスピーチのシーンを演じるために、スピーチの専門家の指導を受けてかなりのトレーニングを積んだとも言われていますよね。

そのかいもあって、多くの方に影響を与える名シーンとなりました。

 

映画「ウォール街」の影響は?

監督のオリバー・ストーンは本来、行き過ぎた資本主義を批判する立場の方だそうです。

ですのでこの映画の趣旨もゴードン・ゲッコーのような人物を批判したかったと言うことですね。それに元々はマイケル・ダグラスは助演で主演ではありません。

ですがフタを開けてみたら、マイケル・ダグラスが主役を食ってしまい、ダブル主演のような感じになりました。それくらいゴードン・ゲッコーのインパクトは強かったと言うことですね。

確かに強欲ぶり、えげつなさに目をつぶればゲッコーはカッコ良いです。ゴードン・ゲッコーに憧れて投資銀行に入社したなんて人もいるそうですからね。

事実、私もシビレました。1988年の証券マンだった頃にこの映画を見ていたら、多分あの業界にずっといたと思います。2010年に見た時点で何とかして戻れないものかと思いましたからね。

 

それからチャーリー・シーンの実のおとっつぁんでもあるマーティン・シーンが演じるバド・フォックスの父、カール・フォックスもカッコ良いですね。

バドが進める航空会社の買収の際に、ゲッコーと組合員の3人の代表の1人として対峙しますがただ1人、ゲッコーの本当の狙いを見破ります。ゲッコーの企画書を見て笑い飛ばしますが・・個人的にはこのシーンも名シーンだと思いますけどね。もっと評価されても良いと思いますが、どうでしょうか。

いずれにしてもオリバー・ストーンはこういったシーンをもっと撮りたかったかも知れませんね。撮っていればその後の行き過ぎた資本主義に対して少しは良い意味での影響があったかも知れません。

 

ゴードン・ゲッコーにはモデルがいた?

それから後になって知りましたがゴードン・ゲッコーにはモデルがいたそうですね。

監督のオリバー・ストーンがインタビューでアイヴァン・ボウスキーと言う方をモデルに作り上げたキャラクターだと明らかにしたそうです。

で、気になるのはこの方がどんな方かと言うことですよね。Wikipediaによりますと、1980年代半ば頃に裁定取引の専門家として名を馳せた方だそうす。でもその後、インサイダー取引で逮捕されてしまいますが、司法取引で2年で出所し、現在も投資事業をやっているとのことです。

そしてゲッコー「Greed is good」もアイヴァン・ボウスキー氏の演説が元になっているそうですね。

 

しかし続編の「ウォール・ストリート」は・・

その後、2010年には23年ぶりに続編が制作されます。

監督は「ウォール街」と同じくオリバー・ストーンで、主演もマイケル・ダグラスですね。前作の後に、8年間刑務所に服役したゴードン・ゲッコーが出所するシーンからスタートしますが・・誰も出迎えてくれません。

しかしだからと言って、自分の娘をハメるようなことをゴードン・ゲッコーがするとはねえ。あのカッコ良かったゲッコーはどこへ行ってしまったのでしょうか。

それとストーリーそのものもあまりピンと来ません。それに前作から8年後にしてはマイケル・ダグラスも年を取りすぎています。続編を作るなら90年代半ばから後半ぐらいに作るべきだったと思います。

と言うことで、個人的には続編の方は好きではありません。

 

最後に・・

今回は金融映画の金字塔、「ウォール街」の簡単なあらすじ、名言・名スピーチのシーン、この映画の影響などについての個人的な感想を述べてみました。

わしが「ウォール街」も見たのは2010年頃でしたがもしこの映画を1988年当時に見ていたら、証券業界にしがみついていたかも知れません。個人的にはかなりインパクトがありましたね。

やはり多くの方が憧れたように、マイケル・ダグラス演じるゴードン・ゲッコーは強欲さを除けばカッコ良いです。

でもおっさんになってから見ていてはねえ。遅きに失しましたが何とかその分を取り戻せるように頑張ろうと思います!