平成最後の夏も過ぎつつありますが、ドラマ「ハゲタカ」も第三部と言うことでいよいよ最終章に突入です!
わしも何のかんのと言いながら毎週楽しみにしておりました。ただ視聴率は10%を切っているようですけどね。それとやはりドラマとしては面白いけど経済ドラマとしては少し物足りないかと思います。
しかし第三部はドラマオリジナルストーリーですからね。これが吉と出るか凶と出るか・・もちろん見てみないと何とも言えないですけどね!
と言うことで引き続き各話を見た個人的な感想・評価をアップして行きたいと思います!
ドラマ「ハゲタカ」第一部の感想・評価!綾野剛の鷲津はそんなにダメ?
NHK版ドラマ「ハゲタカ」は圧倒的高評価!テレビ朝日版との比較は?
第七話の感想・評価~鷲津がサムライファンドを辞める!
第三部の舞台は第二部の2010年からリアルタイムの2018年になります!
平成最後の年に、日本を代表する重工業メーカーの帝都重工のデータ改ざんが発覚します。日本経済を揺るがす大きな問題となったこの事件の事後処理を、日本ルネッサンス機構の飯島は三葉銀行時代の部下の芝野に依頼します。
そして飯島はかつての敵だったサムライファンドの鷲津に救済してもらうように、と芝野に指示します。芝野とともに帝都重工の社長と会った鷲津は帝都重工を買収するように依頼を受けますが、条件的にも即答はさけ、さらに調査を続けます。
しかし帝都重工の不祥事はデータ改ざんだけではありませんでした。不正会計も発覚します。鷲津は内部告発をした女性の重役に直接会い、組織を守るために彼女一人が責任を取ることになったことを見抜きます。
またアメリカの機関投資家グループが飯島のバックについていることを知り、自らが帝都重工の社長に就任します。
それにプラスして帝都重工の子会社の宇宙開発企業「スペース・フロンティア・ジャパン」への投資の話も同時進行して行きます。でも鷲津は「夢に投資をするつもりはない」と断り「自力で飛ぶ覚悟を持て」と諭します。
あと日光みやびホテルの松平貴子も絡んで来ますね。クラウンホテルグループからの独立を目指す貴子の元に、ルネッサンス機構の飯島が現れ融資を持ち掛け独立を支援して行こうと言う話を持って来ます。
この話には芝野に係わっていて、飯島は信用出来ないと迷っている貴子に「自分が目を光らせておきますから」と告げます。また「鷲津の暴走を止めて欲しい」とも。
最後のシーンは貴子と鷲津が帝都重工で会うシーン&飯島が「お前の好き勝手にはさせんぞ、鷲津」と言うセリフで終わりです。
第七話の個人的な感想
どうでも良いことから・・
冒頭は鷲津が経済セミナーの講師として登壇するシーンから始まります。失われた20年の話からスクラップ&ビルドではなくて、スクラップ&バード、つまり壊して羽ばたけと言う話をします。
ただこんな気合を入れて講演する人間っていますかね?オーバーな演技だと言われていましたが、個人的には今まではそんなに気になりませんでした。でも今回はちょっとねえ。もう少し落ち着いて話をした方がよろしいかと存じます。
で、今回は2018年現在の鷲津を描いたオリジナルストーリーと言うことですが、失礼ながらかなりおかしな方向に行ってしまったような気がします。それに日本を代表するような会社の買収をただの投資ファンドに依頼するのは良いにしても、社長に就任なんてことはないと思いますが。
またその経緯も良く分かりません。買収は止めたのに何で?わしがアホだから理解出来ないだけでしょうか?
あと日光みやびホテルへの融資の話が何で日本経済を救うことになるんですかね。アジアの重工業連合会議をみやびホテルで開くのがそんなに重要なんでしょうかね。アホなわしには理解不能でございます。
まあ面白かったシーンは「スペース・フロンティア・ジャパン」の社長を諭すシーンぐらいですかね。
次回はいよいよ最終回
次回、第八話でテレビ朝日版「ハゲタカ」は最終回ですね。どんな展開になるのか分かりませんが、飯島との20年に及ぶ戦いに終止符が打たれると言うことでしょう。
あまり期待せずに待ちたいと思います。
第八話の感想・評価!最終回~わしはまだ生きている!
いよいよテレビ朝日版「ハゲタカ」も最終回ですね!
帝都重工の社長に就任した鷲津は再生担当執行役員に就任した芝野とともに、就任記者会見を開きます。その時に鷲津は「30日以内に帝都重工に革命をもたらす」と宣言します。
社長就任後初めての役員会で、発言した芝野に対して役員から「鷲津社長と君は帝都重工再建のシンボルなんだ。その役割に徹してもらいたいね」と言われます。鷲津も特に何も言うことなくその場は終わりますが、芝野は管理職との面談、鷲津は子会社、関連会社回りを始めます。
それから日本ルネッサンス機構の飯島はビルの屋上に鷲津を呼び出します。飯島は鷲津に対して自分の後継者として「ルネッサンス機構の会長になれ」と言います。日本を自由に動かせるとも。それに対して鷲津も「魅力的だ」と返します。
その後、日光みやびホテルで開催されたアジア重工業連合会議では会長の真壁は鷲津を出席させずに事を運ぼうとしますがその席上で、鷲津が登場し帝都重工の歴代社長の不正を暴きます。その結果、帝都重工の株価は暴落しますがサムライファンドは買い集めに回ります。
以前からアメリカの投資グループが帝都重工の株を買い集めていると言う情報が入っていましたが、その正体はかつての鷲津の部下で袂を分かっていたアラン率いる投資ファンドでした。そしてサムライファンドとともに帝都重工にTOBを仕掛けます。そしてTOBに成功したサムライファンドとアランのファンドは新社長に芝野を指名します。
一方、日本ルネッサンス機構の飯島は帝都重工の件でバックについていたアメリカの機関投資家グループから莫大な損害賠償訴訟を起こされ、官邸からも切られルネッサンス機構の会長職も解任されます。
その他、日光みやびホテルはサムライファンドが買収してクラウンホテルグループから独立し、スペースフロンティアジャパンは鷲津が出資することになって丸く収まりました。
そして貴子は鷲津に会いたいと連絡しますが鷲津は海外へと去って行きました。
第八話の個人的な感想
今回で最終回でございますが・・
個人的にはこの最終章はどうかなと思います。少し話が無理がありますな。日光みやびホテルもスペースフロンティアも無理やり話に組み込んだと言う気がします。
そりゃ沢尻エリカをキャスティングしてますからねえ。重要な役回りでないと逆に持て余してしまうでしょうね。ただどうせなら最後はきちんと鷲津と結ばれた方が良かったのにと思います。
とは言え楽しんで見ていらっしゃる方も多いので批判的なことはこれくらいにします。わしも面白いと思った部分がないわけでもありませんしね。
特にルネッサンス機構から去る飯島と鷲津のやり取りは面白かったです。テレビ朝日版「ハゲタカ」の決め台詞である「〇〇はまだ生きている」を飯島が言うとは思いませんでした。
しかし「わしはまだ生きている」はいいですが、「わしは必ず復活する」と言ったって「アンタ何歳や~!」と突っ込みたくなりますな。今年で76歳と言う設定ですからね。この年齢から復活したら大したものです。
ただどうせなら飯島との対決をもっと尺を取ってやって欲しかったですけどね。
それから日光みやびホテルでのアジア重工業連合会議での真壁会長との対決もです。現実にはこんなやり方ありえないですが、そこはドラマでございます。細かいことを言うだけ野暮ですからね。
ただ鷲津のセリフの中に「株価至上主義」と言う言葉が出て来ました。それが会社をダメにしたと言うようなセリフもありましたがそうでしょうかね?
逆に上場会社が株価対策に力を入れてこなかったからこそ未だに1989年の史上最高値の半分強の水準でとどまっているような気がします。
あと飯島とのやり取りや、最後に海外へ去る鷲津を見ているとどうやらスペシャル版か映画版とかがありそうですね。
でもさすがに続編まではないと思いますが、早くも期待する声も出ているようです。
最後に・・
平成最後の夏と言ってもわしのような負け組の中高年にとっては何もございません。でも強いて言えば面白いアニメやドラマがありましたからね。その中の一つ、「ハゲタカ」も楽しませて頂きました。
改めて全話を振り返ってみると、面白くないかと言ったら面白いと思います。わしは見ていないですが、同じテレビ朝日で驚異的な視聴率を記録した「半沢直樹」の劣化版みたいな感じなんでしょうねえ。
ただ個人的には経済ドラマとしてはやはりNHK版の方が上だと思います。わしはNHK版もそんなに面白いと思っていなかったですが、改めて見直してみたいと思いました。
あと役者さんたちはどなたも好演だったんじゃないですかね。オーバー過ぎではありますが、綾野剛さんの鷲津も雰囲気は合っていたと思います。それと高嶋政伸さんも良かったですね。オーバー合戦になるかなと心配していましたが、とても見ごたえがありました。もちろんオーバーではありましたが。
それとナニワ金融道の桑田はんにしか見えなかった小林薫さんが、最後に飯島に見えるようになりました。「わしはまだ生きている。わしは必ず復活する!」と言うセリフをこのわしも肝に銘じてこれから生きて行きたいと思います。
ドラマ「ハゲタカ」第一部の感想・評価!綾野剛の鷲津はそんなにダメ?