有名な相場の格言「もうはまだなり まだはもうなり」の意味は?

相場の格言にもいろいろなものがありますが、「もうはまだなり、まだはもうなり」は最も有名な相場の格言と言っても過言ではないかも知れません。

「人の行く裏に道あり花の山」と双璧でしょうな。

それとそれなりに相場の経験のある方ならこの格言が身にしみないという方は少ないのではないでしょうか?

そこで今回はこの「もうはまだなり、まだはもうなり」を取り上げてみたいと思います!

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もうはまだなり、まだはもうなりの意味は?

意味については改めて説明するまでもないですよね。読めば分かると思います。

もうそろそろ底だと思ったがまだ底ではなかった、まだ天井ではないと思ったがもう天井だったと言うことですわな。当然ながら、その逆のパターンもあります。

わしゃこんなことはしょっちゅうかも知れません。でもトレードする時に、この「もうはまだなり、まだはもうなり」と「人の行く裏に道あり花の山」、そして「買いは遅かれ、売りは早かれ」は常に意識しているつもりですけどねえ。

最もわしだけではないと思いますけどね。相場と言うのは本当に意地が悪いですから。

いずれにしても相場の天底を当てるのは難しいと言うことです。思惑が外れるのが標準仕様だと思った方がいいですな。

その昔のバブル崩壊の頃に、証券会社の営業マンをしておりましたが当時はお客様と「もうそろそろ底だと思いますけどねえ」なんて話を毎日のようにしておりました。

でもまだなりがずーーっと続きましたけどね。

 

この格言は誰の言葉?

それから気になるのは「もうはまだなり、まだはもうなり」の出典です。元は誰の言葉なんでしょうか?

日本証券業協会のサイトによると、八木虎の巻と宗久翁秘録に記載があるそうですね。宗久翁秘録はご存知本間宗久が著したとされる書ですが、八木虎の巻の方は良く分からんですな。

でも時期的には宗久秘録や三猿三猿金泉秘録と同じ頃に書かれた書のようです。ちなみに八木はやぎではなくはちぼくと読むそうですね。

ただどちらがオリジナルか分からないと言うことでしょうか?それか江戸時代の時にはすでに相場の格言として広まっていたと言うことでしょうね。

そしておそらく多くの方がこの格言を胸に、米相場に挑んことと思います。でもほとんどの方は夢破れたでしょうねえ。それは今も昔も同じですけどね。

 

もうはまだなりは英語ではなんと言う?

それからウォール街にもいろいろな格言がありますが、同じようなことを意味する英語の格言はあるのでしょうか?気になって調べてみましたが、対応する格言を見つけられませんでした。

でもある意味相場の神髄を表した格言とも言えますからね。わしがアホで見つけられなかっただけで、似たような格言はあると思いますけどねえ。

一応、翻訳サイトで直訳すると「Have not yet come already; still already」となります。この文章で検索しても投資関連のサイトは出て来ませんでした。

まあ別にないならないでいいですけどね。

 

最後に!

今回は代表的な相場の格言「もうはまだなり、まだはもうなり」を取り上げてみました!

実際にもう底だろうと思ってインしたらさらに下へ持って行かれた、まだ天井ではないだろうと思って様子を見ていたら売りそびれてしまったと言うようなことは、多々あります。毎回、底で買って天井で売るなんてことは出来るはずないですからね。

でも買いたくなったらもう一段安値があること、売りたくなったらまだ高値があることを想定してトレードすべきだと思います。そうすれば少なくとも大やけどするようなことはないと思いますけどね。

しかし江戸時代の格言が今のネット時代の相場でも役に立つのが凄いですね!相場の本質はまったく変わっていないと言うことでしょうか。

ただ本格的なAI時代が到来したら・・まあその時には市場そのものがなくなっているかも知れませんね。