株でも為替でも相場というものはある程度は人智を超えたものですからね。先のことは誰もわからないというのが本当の所だと思います。
ですので先が分からない=不安=何かにすがりたいという心理がジンクスとかアノマリーと言われるこじつけのようなものを持ち出したりするのだと思います。もちろん神頼みとかスピリチュアルなものだろうが占いとかでも当たれば何でもいいですしね。
相場の格言も元はと言えばこういった心理から生まれて来たのかも知れません。そして新たなジンクス、アノマリーも生まれて来てますよね!
その1つがジブリの法則です。ジブリの呪いとも言うそうですが、今回はこの法則について考えてみたいと思います!
ジブリの法則・呪いとは?
では実際にジブリの法則は何を意味しているのでしょうか?
これは金曜ロードショーでジブリの映画が放映されるとその日の海外や月曜日の日本の市場が高確率で荒れるというやつです。もちろん荒れる=株価が下落することですよね。
ジブリの呪いとも言うそうですが、個人的には単なるこじつけだと思いますけどねえ。ただ過去の検証をすると、結構な確率で当たっているらしいですけどね。
でもそれはいつの金曜日でも同じです。当然ながら土日は金融市場はお休みです。
その間に何かがおきることも多いので、月曜日に相場が大きく動くことはよくあることです。たまたまそれと重なっただけということだと思いますけどね。
それにアメリカの雇用統計の発表も金曜日ですよね。雇用統計が事前の予想と大きく違っていれば当然ながら月曜日には株価は下落しますからね。
そういう時に、たまたまジブリの映画の放映日が重なっただけだと思います。
と言うことで理由のほとんどは雇用統計でしょうね。雇用統計と重ならなければ株価はそんなには荒れていないと思います。
実際、毎年のようにジブリ祭りと銘打って、3週連続でジブリの映画を放映したりしていますよね。今年2017年もあったようですが、果たして株価は荒れたでしょうか?
記憶にないですが、別に荒れてはいないはずです。
ジブリの法則をトレードに生かす!
ただこの手の都市伝説と言うかジンクスを迷信とか言って片付けてしまうのももったいないかも知れません。
どうあれ多くの投資家が気にしているわけですからね。それを逆手にとったポジションを持つことも可能かも知れません。
「今週は金曜ロードショーでジブリの映画の放映がある。だから月曜日は株価が下落するだろう」
と思う人が多ければ、金曜日やその前の木曜日に手仕舞う人が普段の金曜日よりも増えるかも知れませんからね。もしかしたら狙っている銘柄が思わぬ安値で拾える可能性もないとは言えません。
まあそんなに上手く行くとは思えませんが、いずれにしても「人の行く 裏に道あり 花の山」でございます。常に大衆心理の裏をかくようなトレードを心がけたいものです。
最もこれも言うのは簡単ですが、行うのは難しですけどね。
まとめ
と言うことでジブリの法則の原因は雇用統計で間違いないですよね。
私も証券業界に11年いましたが、この手の伝説というかジンクスみたいなものは数多くあったと記憶しています。私が現役の時に覚えているのは満月や新月と相場との関連を示したものや、ズバリ星占いで相場を解説したレポートなんかもありました。
その他にもいろいろホントかどうか疑わしいものもあったと思います。ただどうせならその心理を上手く利用したいものでございます。
あと関係ないですが、おっさんはジブリの映画の中では紅の豚だけは好きでございます。
これだけは大人向けの渋い作品だと思います。
他の作品は独り者の負け組のおっさんが見るにはきついものがありますね。