テレビ朝日の朝のニュース番組にグッド！モーニングと言う番組があるそうですな。
わしゃテレビはほとんど見ないのでまったく知りませんでしたが池上彰さんとか林修さんがレギュラーで出演されている番組ですね。そして池上さんが担当しているコーナーがニュース大辞典です。
で、ニュース大辞典の12月27日放送の動画をtverと言うサイトで視聴させて頂きました。この回の内容は本当に興味深かったです。何故かと言うと、野村證券が1989年の11月に出したレポートが取り上げられていましたからね。
1989年11月は市場最高値38915円をつける1ヶ月前ですが、またその中身が素晴らしいと来ています。これは投資家必見ですね！
ですのでここで紹介したいと思います。
日経平均が8万円になる？
それでその時のニュース大辞典がどんな内容だったかと言いますと、2017年はバブル絶頂期を彷彿とさせる情景となっていると言うナレーションから始まります。
それから当時の証券取引所、史上最高値38915円を付けた1989年12月29日の大納会の様子が流れます。わしも一時は証券取引所で場立ちをしておりましたが、この時はすでに某支店で個人営業をしておりました。ですので映ってはいないですけどね。でもわしでも見覚えのある顔がいくつかありました。
その後、90年の株価予想の話になりますが、最も強気の経営者はアサヒビールの当時の社長、樋口氏だったそうです。氏は90年の日経平均の高値を48100円と予想したとのこと。まあ多くの方が4万円台半ばぐらいの予想でしたけどね。
さらに野村証券は89年11月に出したレポートで、1995年に日経平均は8万1700円になると予想したという話へと進んで行きます。
「実際はどうだったんですか？」
「大外れでしたねえ」
女子アナと池上さんとのやり取りを聞いて、おじさんは思わず笑ってしまいました。^^
当時の四大証券トップの野村證券でも・・
野村証券と言えば当然ながら業界トップ、当時の四大証券のトップです。それに野村総合研究所と言う我が国屈指のシンクタンクも系列にありました。
当然ながら良い大学を出たお利口さんがたくさん働いておられたはずです。もちろん株のことなど誰にも分かりませんけどね。
しかしそれにしても8万円とはねえ。大風呂敷を広げたものでございます。そのレポートを書いた方にどんなつもりだったか聞いてみたいですわ。
きつく言わせて頂くなら先を読む目とか分析力とかは一切お持ちでないようです。そりゃ当時の大手証券の営業マンなら客に損させてもノルマが達成出来れば良い人たちですからね。先を見通せる目とか持ってたらやっとれませんわ。
でも野村総研でなくても調査部門とかならまた違うと思いますが・・
まあそれだけ先を読むのは難しいと言うことですね！そしてそれは今も同じです。
東洋一？三洋証券のトレーディングルーム！
話は続いて当時、準大手証券の一角だった三洋証券の東洋一のトレーディングルームの話題になります。
そう言えばこういうのもありましたねえ。わしゃすっかり忘れておりましたが、確かに巨大なトレーディングルームでした。おそらく四大証券を追いかけるつもりで無理して作ったんでしょうね。
しかしその後はバブルの崩壊もあって上手く行くはすがありません。施設がいくら立派でもトレーディングする奴が下手クソではねえ。おそらくは借金増やしただけだったでしょうな。
それもあってか結局、三洋証券は倒産してしまいます。
ただ「株屋の増改築は売り」と言う相場の格言があるそうですからね。見事に当たってますな。先人の残した言葉は素晴らしいですね！
ちなみにこの建物がどうなったのか気になって検索してみたら、現在はTIS株式会社のインターネットデータセンターとして使われていますね。
三洋証券も有効利用してもらえて良かったですな！
まとめ
この記事では池上彰さんのニュースのコーナーで紹介された、日経平均が8万円になると言う野村證券の1989年11月のレポートの件を取り上げてみました。
しかし今回の放送で野村証券の慧眼ぶりがはっきりしましたな。
まあ先のことなど誰も分からないと言うのが本当の所です。専門家とか研究所とかのほとんどはそれをごちゃごちゃ屁理屈付けて、もっともらしく言うだけです。もちろんそれも仕方がないですけどね。
ただそういった仕事をする人も必要か必要でないかと言われれば、必要なんでしょうねえ。しかしそんなに大勢はいらないと思いますが、どうでしょうか。
それと数年後のことではなくて、1ヶ月～3ヶ月後のことがもう少し予測出来るようにならないものかと思います。最も人工知能とかでそれが出来るようになったら相場が成り立たなくなるでしょうね。
