酷い!バブル崩壊後の投資信託は元本割れ続出!クレームの嵐!

投資信託と聞いて、今の時代の投資家はどんなイメージを持っているのでしょうか?

投資信託最強説なんてのもあるみたいですからそんなに悪いイメージではないかも知れませんね。でもバブル崩壊後の投資信託の状況を知っている方ならとてもそんなふうには思えないと思います。

わしが証券会社の営業マンだったバブル期~バブル崩壊期は何が嫌だと言って投資信託の販売ほど嫌なものはありませんでした。それが投資信託最強説なんて言われているとはねえ。隔世の感があります。

そこで今回は、バブル崩壊後の投資信託の状況について振り返ってみたいと思います!何かの参考or話のタネになれば幸いです。

 

バブル期の証券会社にとっての投資信託

今の時代の投資信託のことは良く分かりませんが、わしが証券会社にいたバブル期の投資信託は証券会社にとってドル箱的な商品でした。

まず販売手数料が2%入りますし、販売額に応じて運営会社の投資信託委託からバックの株の注文が入ります。証券会社の貯蓄性商品としては、ダントツの収益率でした。もっとも投資信託は本来なら貯蓄とは言えないでしょうけどね。

でも証券会社にとっては預かり資産も増えますし、業績を上げるためには投資信託の販売量をアップするのが一番確実だったと思います。ただ売らされる営業マンはたまったものじゃないですけどね。

そのためインセンティブが営業マンにバックされたりとかもありました。そこまでやっても会社としては儲かりますけどね。

 

バブル期の投資信託の売り方

改めて言うまでもないですが、投資ではなく貯蓄として売ります。

当時あった中期国債ファンドが証券会社のフロント商品と言うか集客商品でしたが、これで集めた資金を投資信託に乗り換えさせるのです。

すがに元本保証でないことは伝えますけどね。でも基本は「すぐに必要のない資金であれば貯蓄としてこちらの方がお得です」とか「銀行に預けるよりもはるかに良いですよ」と言って売るわけです。

株で儲けさせれば少しは投資信託も買ってくれるんじゃないか、と思う方もいるかも知れませんがそんなに上手くは行きません。もちろんそういう方も少しはいますけどね。

ただ当時のわしがいた会社で扱っていた投資信託はほとんどがクローズド投信で2年は解約出来ません。そのため基本は常に投資信託のノルマに追われていると言う感じでした。

ノルマが達成出来ない時は(わしなどはその方が多かったです)、強引なことをせざるを得ないこともありました。

 

バブル崩壊後は元本割れのオンパレード!

しかし少々、強引な営業をして投資信託を販売したとしてもパフォーマンスが上がれば大きな問題にはならないですよね。でもそうはいかないのが当時の投資信託でございます。

バブル崩壊後は分かるけど、バブル期ならどれも運用成績が良かったんじゃないの?と思われること方もいるかも知れません。まあ普通ならそうですよね。

しかしバブル期でも銀行の定期の金利を超えられない酷いものも多かったです。さすがに元本割れはなかったですけどね。

ただ野村投信と当時、野村證券の系列だった国際証券のシステムリバランスだったかな?とか一部の投資信託はそこそこのパフォーマンスでしたけどね。

ですのでお客様も野村のだったら買うと言う方も多かったです。

 

でもバブルが崩壊してからはどれも一緒です。もちろん程度の差はありますが、ほとんどが元本割れです。

中には1万円の基準価格が5400円ぐらいになった投資信託もありましたからね。100万預けたら2年後に60万以下しか返ってこないなんてありませんわ。

これを貯蓄として販売しているわけですからね。その後のトラブルは想像が付くと思います。店頭で中年の女性が泣き喚いたり、男性が暴れたりするのはほとんどが投資信託でのトラブルです。

「貯蓄と言う話だから預けたんだ。利息を付けろとは言わん。とにかく元に戻してくれ」

お客様からすればこう言いたくなりますわな。わしも何度土下座したか分かりません。

 

なぜこんなに酷いのか?

しかしいくら相場が悪いとは言え何でこんなに酷いのでしょうね。

当時の精度の低いシステム運用なら分からないでもありません。でもファンドマネージャーが運営するアクティブ運用ならもう少し何とか出来たはずです。

と言うかしてもらわないきゃ困りますよね。何のためのファンドマネージャーか、となりますからね。

でも聞いた話によりますと、ファンドマネージャーと言っても自由度はあまりないみたいですね。独自に良いと思った銘柄を買ってもそれが上手く行かないと上司から叱責されるそうです。

それが嫌で上司や会社が選んだ銘柄を全ファンドマネージャーが買って、結果として同じように損失を出すと言うパターンが多かったそうです。

ただそうだとしても、中には下げ相場でも元本近くをキープ出来ていた投信もありましたからね。何とかして欲しかったです。

 

それから当時でもファンドマネージャーには良い大学を出たお利口さんしかなれませんでした。でもこのザマです。わしは勉強が出来ることと相場の上手さはまったく比例しないと理解しました。

わしも証券会社の社員だった頃は、それなりに勉強したつもりですけどこの頃からこんなことは無駄だと思うようになりました。またそれも極端ですけどね。

 

その後苦肉の策として、多くの投資信託が償還期間を延長しましたが、その程度の対策で元本まで戻るはずがありません。言ってみれば日本的な問題の先送りですよね。

 

最後に・・

今回はバブル期~バブル崩壊期の投資信託の営業の実態を記事にしてみました!何分、もうかなり前のことですのでわしの勘違いとかもあるかも知れません。

でも酷かったことは間違いないです。わしも耐え切れずに証券業界から去りましたからね。

でも今の時代の投資信託は当時とは別モノだと思います。それに投資家の側の知識も当時とは比べ物になりません。

とは言え個人的には遠慮させて頂きます。と言うか死んでも買いません!

でももし買うとしたら米国とか他所の国に投資する投資信託かなと思います。