バブルの頃に株式投資をやっていた個人投資家は儲かっていた?

大相場と言われるような相場が過去に何度かありました!

近年で言えばアベノミクスが始まってからの相場がそうですよね。実際に億トレとか億り人と言われるような方が多数誕生しましたしね。まあこれも自己申告なので本当の所は何とも言えないですが。

またバブル時代の相場もやはり凄かったです。これぞ大相場ですね!しかし当時の個人投資家が皆が皆、儲かっていたのかと言うとそんなことはないわけでございまして・・

当時を知るものとして、バブル時代の個人投資家が儲かっていたのか振り返ってみたいと思います!

 

バブル時代の相場~当時の個人投資家

バブルが始まったのは1985年からです。そして日経平均が史上最高値を付けたのが1989年の大納会です。その間に13000~14000円程度から38915円ですからね。4年で約3倍です。やはり異常な相場でしたね。

ではバブル時代に株式投資をやっていた個人投資家は儲かったのでしょうか?

わしは1985年から1995年まで約10年半の間、証券マンでした。それでそのうち1988年からは個人営業をしておりました。ちょうどバブル相場の後半から崩壊までですね。

当時を振り返るとそりゃ儲かった人もたくさんいたのは事実です。これだけの大相場ですからね。でも株で一生遊んで暮らせるだけの資産を作った人なんて、日本全国の個人投資家の中のほんの一握りだったと思います。

わしが担当していたお客様や支店全体のお客様とかでもそんな人はいませんでした。最も証券マンの言うことを聞いて売買していた人は儲かっても知れていますからね。しかし自分の考えで株を売買していた人でも「この人は相場が上手いな」というような人は少なかったですね。

 

それと一時的に儲かってもほとんどの方が、バブル崩壊後の下げ相場でやられましたからね。わしがいた支店のお客様の中でも酷い人は5億円ぐらいが数十万になった人もいました。

まあ1つの銘柄に絞って信用二階建てとかやっていれば、それぐらいになることもありますわな。

 

バブルの頃は買い一辺倒!

それにバブルの頃に限らず昔は買い一辺倒ですからね。カラ売りする人なんて10人に1人もいなかったと思います。わしらもお客様に売りを勧めることなんてなかったですし、あってもツナギ売りぐらいです。

信用で売りを建てるとアホな上司から「これはツナギか?純カラか?」とか聞かれました。純カラとか言おうものなら説教食らったものです。まあアホな上司もお客様も基本的に上げ相場しかしらないですからね。

株は持っていれば倒産でもしない限り上がるものと思い込んでいる人ばかりですのである意味仕方がないとも言えます。でも相場は完全に転換したんですからね。

ですのでわしも営業マン時代の最後の方はアホな上司を無視してお客様に売りも勧めてましたけどね。

 

結論は・・

と言うことで、いくらバブル時代の相場が凄くてもその後のバブル崩壊も含めればそんなに儲かった人はいないと思います。かく言うわしがそうでございます。89年から91年ぐらいの時には額は大したことがないですが、それなりに潤いました。

まあわしはノルマそっちのけで自分の株の売買ばかりやっているような営業マンでしたからね。儲かったお金で毎晩のように飲み歩いておねーちゃんと遊び、車も2台持っておりました。思えばあの頃がわしの人生のピークでございました。でも92年以降は勝てなくなり結局行ってこいでございます。

ただ今でも株で勝ち組になれる人は3%から5%、多くて10%ぐらいと言われていますよね。当時もそんなものだったと思います。

しかし当時と比べると今の時代のトレーダーの腕ははるかに上ですからね。当時はただ買うだけで下がればナンピンする、損切が出来ない、手数料&税金抜いて最低でも100円幅ぐらいないと売らないと言うような方ばかりでした。

今の時代の売りのテクニックも身に付けていてメンタルな部分も問題ない方が、タイムスリップして当時の相場に取り組めば勝てるかも知れません。凄い相場だったのは間違いないですからね。

しかし今と違って情報を得るのが大変ですから違う意味で難しいと思います。

 

バブル期にはプロの個人投資家は存在しなかった?

ではバブル期に、お客様の中に株式投資だけで生計を立てている専業投資家はいなかったのでしょうか?

そりゃバブル期でも日本全国探せばいくらでも存在したと思います。当時、わしが担当していたお客様の中にも仕事=株と言った感じの方が何人かいました。でも他の事業で財産を作った方が、引退して一部の資金で株をやっていると言う感じでしたけどね。

とは言っても今と違ってバカ高い手数料ですからね。デイトレで稼いでいるような方は存在しなかった言っても良いでしょうな。

あと純粋にサラリーマンをしながら貯めたお金を元手にして、億単位の資産を作った方も少なかったんじゃないですかね。もちろんいたでしょうが、今よりは少ないと思います。

 

ネット時代になってどう変わったか

今の時代は本当に恵まれていますね。やはりネットの影響は大きいです。

玉石混交ではありますが、ネットでいくらでも情報を得ることが出来ます。それにいろいろなレポートを読んでも「なるほどなあ」と思えるような、濃い内容のものも多いです。

また億トレとか専業トレーダーと言った、株式投資や株のトレードだけで生計を立てて、資産も株だけで作った本当の意味での株のプロも多数いらっしゃいます。そういう方の中には情報を発信して下さっている方もいます。最も煽り屋と言われるような人たちもいますけどね。

ただそれは別として、手数料など環境だけを考えれば個人投資家にとっては理想的な状況に近いですよね。こんな環境を作り上げてくれたネット証券?には感謝しないといけませんな。

 

それから今時、証券会社の営業マンの言うことをきいて株の売買する人は少ないと思いますが、昔と比べて増えたのが投資顧問会社です。わしも数社のメルマガは登録してますが、無料でも試したことはありません。

でも実際に約に立つ投資顧問会社ってあるんですかね?あっても数は少ないと思いますけどね。メルマガもたまには見ますが言うほどの内容でもないと思います。まあ金額によりけりですね。1万円以下とかでレポートを購入するつもりなら悪くないかも知れません。

しかし「そんなに銘柄が当たるなら、人に教えずに自分で買って儲けりゃいいじゃねーか!」とわしは思います。

 

まとめ

今回はバブルの頃の個人投資家は儲かっていたのかと言うテーマで記事をアップしてみました!

でも結論から言えばそんなことはありません。わしが証券会社の営業マンとして見て来た限りでは、今も昔も株式投資で一財産作るのは簡単ではないと思います。

もちろん当時は手数料がバカ高いですからね。思うようにはいかないかも知れません。

しかし手数料1つとっても今の時代は本当にやりやすくなりました。今のネット時代の株式市場の方が、はるかに株式投資に取り組みやすいのは間違いないですね。