杉村太蔵はバカ?著書「バカでも資産1億円」の感想と株式投資法!

もうかなり前のような気がしますが小泉首相の時に郵政選挙がありましたね。

その時には自民党の新人議員が大量に当選して「小泉チルドレン」とネーミングされました。その代名詞と言って良い存在だったのが杉村太蔵氏ですね。

当選当初はいろいろと叩かれることも多かった杉村氏ですが、現在はタレント、実業家、投資家としても成功されています。またあの若さにしてすでに資産1億円を達成されたとのこと!それと初の著書も出版されてますよね。

私も読んでみたのでその感想や、杉村氏株式投資法を取り上げてみたいと思います!

お金

 

杉村太蔵氏ってどんな人?経歴について

まず杉村太蔵氏の経歴についてですが、この方の経歴を見ると結構興味深いですね。

お父様は歯科医ということでそれなりに資産家のようです。大学は筑波大学ということでここまでは素晴らしいですよね。でも大学を中退し、オフィスビルのトイレ掃除とか廊下の掃除のアルバイトをして生計を立てていた時期があったそうです。

そしてそのアルバイトをしていた時に、そのビルに入居していたドイツ証券のえらいさんから声をかけられて、ドイツ証券の入社試験を受けて契約社員になったということです。その後は自民党の候補者募集に応募して候補者になり、衆議院議員になったという絵に描いたようなシンデレラストーリーですね。

比例名簿最下位で滑り込み当選したような感じですが、ある意味「小泉チルドレン」の象徴のような存在だったかも知れません。その当時は26歳で当然ながら最年少当選でした。BMWに乗りたいとか料亭へ行ってみたいとか、今時の若者と変わらないような発言を繰り返し物議を醸したこともありましたね。

その後は公認問題で揉めたりして二期目を目指しての衆議院選への出馬は見送りましたよね。現在は「薄口政治評論家」という肩書きでテレビに出たりバラエティ番組などでも活躍されています。ただ参院選にはその後一度立候補しましたけどね。

一方で株式投資で資産を作ったりとか会社を設立したりとか実業家としても頑張っておられるようです。あと公式サイトを見ると講演活動もかなりされているようですね。

 

杉村太蔵氏、初の著書を出版!

その杉村太蔵氏が著した初めての本が、「バカでも資産1億円:「儲け」をつかむ技術」です。

 

そりゃ国会議員をやっていればやりようによっては資産も作れるでしょうが、それでも30代半ばで資産1億はすごいですね。それも元といえばフリーターだった方がです。私も杉村氏と同じく元証券マンなんですけどねえ。えらい差ですな。

ただ元々かなり優秀な方なんでしょうね。もちろん運もあったと思いますが、その運を引き寄せる何かがあるということだと思います。

 

ということで私も興味があったのでこの本を読んでみました。

で、読んでみた感想ですが、杉村氏の半生記と言う感じですね。それとやはりこの方は優秀だと思います。私個人は過去の発言やイメージからくる印象は完全に覆りました。確かに強運の持ち主ではあると思いますが、目の前の仕事に全力で取り組んで来たことが大きいと思います。

ただ株式投資や資産形成のための指南書ではないです。それを期待したらガッカリすると思います。それとまだ30代の方の半生記ですからね。面白いには面白いですが、それほど深い話やためになる人生訓があるかとなると微妙だと思いますけどね。

まあ個人的には★3.5ぐらいかなという感じです。

 

杉村氏の株式投資法・基本的な考え方

それから我々トレーダーが気になるのは杉村氏の株式投資法ですよね!

しかし著書ではその点はあまり触れられていません。一時、ご家族でカナダに住んでおられたころはデイトレで生活費を稼いでいたそうですけどね。

でも私がたまたま見たテレビ番組で、

「株は儲けようと思って買ってはダメ。応援するつもりで株を買え」

と言う趣旨の発言をされていました。また著書の中では

「入社試験に落ちた会社の株を買うのもいいじゃないですか」

というようなこも書いておられます。入社試験はともかく応援するつもりで株を買うと言うのはおそらくは杉村氏の株式投資法の基本だと思います。そして長期投資の銘柄選びのある意味極意ではないでしょうか。

 

話は変わりますがが、2013年ぐらいだったと思いますが名古屋のローカルのCBCテレビの株の特番を放送したことがあります。その番組の中である主婦の方が、

「私は難しいことは分かりません。ただ使ってみて良かった商品やサービス、美味しかったものを提供している会社の株を買っています。私が良いと思ったと言うことは、他にも良いと思う方がいるはず」

というようなことを言っておられました。当然ながら滅多に売らずにずっと保有し続けてかなり資産を増やしておられたようです。

これも杉村氏の言わんとすることに近いですよね。

そう言えばヤフーの株の掲示板でも「〇〇とは素晴らしい!現物長期投資で応援であります!」とあちこちの銘柄の掲示板に書き込んでいるおっさんがいますね。

もし本当に投資していたらこの方は今頃資産は最低でも数億でしょうな。

 

まとめ

今回は杉村太蔵氏の経歴と著書「バカでも資産1億円:「儲け」をつかむ技術」の感想と杉村氏の株式投資法を取り上げてみました!

繰り返しますが、「応援するつもりで株を買う」と言うのは長期投資の銘柄選びの真髄を表した言葉かも知れません。

まあ銘柄に惚れてはいけないと言いますが、長期投資なら別ですからね。それに応援したい会社の株なら少々下がってもストレスも少ないでしょうしね。

ただ本当に応援する価値がある会社なのかは真剣に検討する必要はあるでしょうけどね。最もそれは長期だろうが短期だろうが避けて通れないですけどね。

それと杉村氏には株式投資法についての本も出して欲しいですね!