ケインズのアニマルスピリットとはどんな意味?復活しつつある?

トランプ氏が大統領選で勝利してから、予想に反してアメリカでも日本でも株価が上昇しました!

所謂、「トランプラリー」ですね。

まったく大半の評論家の言うことはまったく的外れでしたが、まあ株のことですからね。この先どうなるかは分かりません。

ただ強気の方の根拠の1つとしてトランプ大統領の誕生をきっかけとした、アニマルスピリットの復活が言われています。

しかしそもそもアニマルスピリットとは何を意味するのでしょうか?気になって少しばかり調べてみました!

それと日本におけるアニマルスピリットについても考えてみたいと思います。

Lion

 

アニマルスピリットとは?

アニマルスピリットとは元々はケインズが言い出した言葉ですが、日本語では血気とか蛮勇、活動的精神などと訳されます。

「金が欲しい」とか「出世したい」「のし上がってやろう」「一丁やったる」「一旗あげたい」といったことでしょうね。まあ単純に野心でもいいかも知れませんね。こういう人が増えればそりゃ経済的にはプラスでしょうし、株価が上がってもおかしくありません。

それに株などのトレードをやるのも一種のアニマルスピリットと言えるかも知れません。そもそも欲がない方は株をやろうとは思わないですからね。

 

いずれにしても人間の歴史と言うものは、こういったアニマルスピリットの持ち主が切り開いて来たと言っても良いと思います。それは資本主義の現代においても同じですよね。

アニマルスピリットを持った人がいなければ資本主義、自由主義経済など絶対に発展しないと思います。

それに人間には好き嫌いとか意地、プライドといった感情がありますからね。合理的な判断ばかり下せないと思います。いつの時代でも死ぬ可能性が高くても突っ込んでいくような、蛮勇を振るう輩はいくらでもいましたよね。

ですのでマーケティングにしても心理学や経済学にしても、机上の計算や理屈通りにはなりません。と言うか現代においても良い意味で理屈通りには動かずに、蛮勇を振るう方が必要だと思います。

何のかんのと言ってもアメリカがずっと右肩上がりの成長を続けているのはアニマルスピリットの持ち主が多いからではないでしょうか。

そしてトランプ大統領の誕生をきっかけに本格的にアニマルスピリットが復活するのならアメリカの経済、株価はまだまだ上があるかも知れませんね。

 

日本におけるアニマルスピリットは?

でも残念ながら日本の場合は逆ですよね。

起業率の低さを見ても、アニマルスピリットの持ち主がいかに少ないかが分かります。アメリカの起業率が20%強なのに対して日本は5%前後ですからね。

その昔はサラリーマンの脱サラがブームになった時期もあったと思いますが、今の時代は脱サラ自体が珍しくなっていますしね。

それに自営業者の数もどんどん少なくなっています。わしらが子供の頃には町には〇〇屋さんがいくらでもありましたが、特に地方ではスーパーやコンビニなどに食われてしまいました。飲食店などもフランチャイズが中心ですよね。

また大学生の就職希望も公務員や大企業が人気です。もちろんその気持ちも分かりますが、一応脱サラしたわしとしては寂しく感じます。

 

ただ近年は少し変化が出て来ているような気もしますね。

起業関連のセミナーに東大生が集まるようになったとニュースでやってましたし、慶應の卒業生は以前から起業率が高いらしいですからね。どうあれ日本経済が活性化、さらなる成長を遂げるには起業率のアップは欠かせないと思いますので国も政策として取り組んで頂きたいものです。

わしも成功していれば起業家を育てるような活動をしてみたいと思いますが、こんな負け組のさえないおっさんではねえ。どうしようもありません。

しかし落ちぶれたりと言えどもこのわしは日本を愛する気持ちなら誰にも負けないつもりです。ですので日本の発展を心から願っておりますが、そのためにはアニマルスピリットの持ち主がたくさん出て来てくれることを祈らないといけませんな。

と、同時に負け組のおっさんにも何か出来ることがないかと探してみようと思います。

 

まとめ

今回はケインズのアニマルスピリットの意味と、アメリカや日本における現状について考えてみました!

まあ2017年が日本でもアニマルスピリット復活の年になるかどうか何とも言えないですが、アメリカにおいてはそうなる可能性はあると思います。

ソフトバンクの孫さん率いるファンドも新規に巨額の投資を決めましたしね。孫さんは投資家としても超一流だと思います。当然ながら孫さんもこれからのアメリカにはチャンスがあると判断したから投資することを決めたはずです。

ですので2017年のアメリカは期待出来るかも知れませんね。日本にも少しでもその恩恵が回ってくるといいですね。